蹴りたい背中

本を読み終えた時に残るモノってなんだろう。みんな、読後には自分の中に何か残るモノなんだろうか。本を読むことで得られるカタルシスみたいなモノって、頻繁にあるのだろうか。「蹴りたい背中」の直接の感想とは関係ないけれど、読み終えた時ふと、こんなようなことを考えていた自分。


なんていうか、自分は活字嫌いだと思う。読むのが得意ではない、飽きるのが早い。けれど、スポーツのレポートとか、そういうのは結構時間かけて読む。どちらかと言えば、事実関係をまとめた文章のほうが自分にとってはしっくりくるということか?良く分からないが。


なにはともあれ活字嫌いを自覚するくらいだから、小説などほとんど読まない。これはまあマズイなあと常々思っていたのもあって、週末に買った文庫本「蹴りたい背中」。読み終えたあと、なんとも具体的な感想に困るなあという気持ちがわき上がり、その後で冒頭に書いたようなことが頭の中に浮かんできたわけで。


読んでいて話を楽しまなかったわけではない。駅のホームでひとり、本の中の情景を思い浮かべ薄ら笑いを浮かべていた自分が絶対いたわけで、ハタから見れば気持ち悪いことこの上ない感じだったと思うのだが、そういう状況ってストーリーを楽しんでいるからに他ならないのだと思う。ときどきこういう状況が訪れていたから、そこそこ楽しめたのは確実。


じゃあ具体的な感想はあるのかどうか。良く分からないのだ。読書好きな人は、みな読後に「おもしろかった」「つまらなかった」意外にどんな感想を持つモノなんだろう。そして自分の中に何を残すのだろう。うーん、ムズカシイ…