思ったこと。

ファボリたちのいないツールが始まった。プロローグ勝者はハスホフト。昨年ノルウェーTTチャンプだったし、長い距離よりショートTTのほうが確かに強そう(スプリンターだし)。個人的には、最終走者のヒンカピーマイヨジョーヌを着せてあげたかった。
…本当になんだかやるせない感情を抱えたままツールが始まってしまった。これからどうなっていくのだろう。




サイクリングタイムの「リース(チームCSC)監督 記者会見」という記事で(http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=2840)、「疑惑からくる混乱から守るためにイヴァンを家に帰すことにした。」「私は今までこのチームを正しい道に沿って作り上げてきたと思っている。しかし、今これを言うことはとてもつらいが、イヴァンは多分、何かしたのかもしれない。

今、それを信じられないという多くの人々がいるかもしれないが、私は今まで自分がしてきたチーム作りの方法を信じている。 私はこれからも今の事態のために何も変えるつもりはない。

このスポーツを守るために争いたいと思っている。支えてくれるスポンサーのために、チームを守るために。多分、ある日堪能して、それ以上それをしたいと思わなくなるかもしれない。しかしたった今、闘いたいと思っている。
このスポーツは私を必要としている、そして、皆が私を必要としてくれている。私は、このチームに将来があると信じている。」
こういった文章を見て、リースの強さ・苦悩・決断を尊敬したいと思った。
彼はチームCSCCSCの選手たち、疑惑の渦中にいるバッソ、スポンサー、ツール・ド・フランス自転車競技の未来…。いろいろなものを守るため、大変な決断を強いられたのだと感じた。
まだ、自分たち一ファンがウルリッヒがドーピング・バッソがドーピングと単純に理解するのは早いと思う。リースのような自転車競技を守ろうとする人が、きっちりと警察当局や連盟のような関係機関と協力して事態の究明に取り組んでいくだろうから。その先にあるのは、自転車競技の明るい未来と信じたい。
時間がかかろうとも、今回の事件の真相がしっかりと公表される日を待ちたいと思う。