バレーボールを見ていて

書店には増刊の雑誌が溢れ、スポーツノンフィクションの雄ナンバーなども特集を出している。
バレーボールの「観戦ソフト」としての魅力は、相当なものがあるのは間違いない。競技として魅力的なだけでなく、個性的な選手達が揃っているのだから。


…しかし。毎年のように日本で主要大会が開催され、無理矢理タレントを起用して盛り上げようとする演出を見るたび、ため息がもれる。日本のバレーボールのまっとうな成長を阻害しているような気がしてならない。無理矢理な演出など無くとも、試合だけで十分魅力を感じることの出来るスポーツなのに。


全日本を引退し、現在解説などで活躍する過去の著名選手達は、この手法に疑問を投げかけたりしないのだろうか。解説の仕事がなくなるとか、そういうことをかえりみずに、日本のバレーボールの行く末のみをまっすぐ見つめた発言をする関係者は現れないのだろうか。最近、そんなことを考えてしまい、なんとなく寂しくなる。もっと前は、素直にバレーボールを楽しめた自分だったんだけどな…