改めて

バッランの優勝を振り返ってみて、個人的に思ったことをつらつらと書き留めてみる。


・昨年のボーネンのように、カペル・ミュールを圧倒的なパワーで登っているような、帝王のような感じはバッランから個人的には受けなかった。必死に登った結果、後ろを引きはがしたに過ぎないような、そんな印象。でももちろん、バッランが一番強かった。


・最後ゴール前をホステに引かされ、仕掛けられた後かなり距離が空いたわけだが、良く持ちこたえた。自分のギアがかかって最後まくるまで、本当に良く耐えた、そういう風に見えた。計算通りのフィニッシュだったのか、おもったよりホステが伸びなかったのか。個人的には、ホステのスピードが落ちたような感じは受けなかったので、バッランのレース運びが良かったんじゃないかと思うのだが。。。


・ラテン系の典型、イタリア人でありながら、どことなく奥ゆかしさのようなものを感じさせるバッラン。しっかり喜んでるんだけど、回りも気にしている様子に好感を持った。シャンパンファイトの最中、ホステにはなんにもしなかったし。表彰の最初からずっと負のオーラを発していた(=とにかくひどい空虚感を発していた)ホステに対しての気遣いを、そこかしこに見られた気がした。実際シャンパンファイトが終わってから、二言三言ふたりでしゃべっている様子が見えたが、それが凄く嬉しかった。


勝手な確信なんだけど、バッランはプロトンの中でも好かれている選手に違いない。