ベッティーニ怒る

http://www.velonews.com/race/int/articles/11290.0.html
プロトン随一のカンピオーネが声高に叫んでいる、そんな感じだろうか。ドーピング論争によって持ち上げられているDNAテストの導入には同意できない、選手の生活に敬意を払え、という風に読める。
犯罪者でもないのに事前にDNAを採取されなくちゃならない、という流れには確かに選手代表として言わなければならないことがたくさんあるんだろう。プロ選手も、プロ選手としてメディアの前に顔を出す「役柄」を演じる以前に、一人の人間だから、抵抗する気持ちが出てきて当然だろう。
ところで文中に、バッソは10月頃、ベッティーニのDNAテスト反対の姿勢に共感していたのに、20日後には考えが変わってDNAテストに合意していた、とある。これについて、ベッティーニは大いに非難しているらしい。
まず、バッソはDNAテストに合意していたんだ、と思った。合意していたのかどうか、そのあたりが自分はこれまで良く分かっていなかったので。それから、ベッティーニが非難するのも分からなくはないが、バッソの場合自分の名誉を回復するには他に方法がなかったんじゃないかな、と思ったりする。オペラシオン・プエルトの結果は「無」であり、嫌疑のかかった選手は無罪放免になったとはいえ、プロツールチーム協会?みたいの(International Professional Cycling Teams (IPCT))に「オペラシオン・プエルトで名前が挙がった選手について、プロツールチームは契約しない」という同意事項を作られたせいで手足をもぎ取られたような状況だったのだと思う。そんな状況だから、バッソが例えベッティーニとおなじくプロ選手の代表的存在であり、その行動は他のプロ選手と違って模範たるものでなければならないという前置きがあったとしても、彼がDNAテストに同意したことを簡単に咎めることは出来ないように思ったりするわけで。ベッティーニのように、選手の人権を叫べるような状況にバッソはないということでそう思うわけだけど、そう考えると、改めてバッソは凄く追い込まれた立場にいるのだなあとなんだか悲しくなってくる。
バッソベッティーニの非難をどう受け止めているのだろう。

*なお、私の場合てきとーな訳なので間違いもあると思われます。あしからず。