ロンバルディアが終わって

実質シーズンが終わった。激動の一年だった。
ロンバルディア、自分の記憶が確かであれば、アルカンシェルを着てロンバルディアを獲ったのは98年のカメンツィン以来では?アルカンシェルを着てロンバルディアを勝つだけでもとても意義深いのに、今回はそれ以上に様々な思いが駆けめぐる、そんなレースだったような気がする。
ベッティーニが泣きながら天を指さし、ゴールラインを超える姿には胸に迫るモノがあった。世界戦優勝という、これまで何度望んでもなしえなかった、最も価値ある勝利を手にした直後、実の兄を亡くす不幸に直面。兄の死に直面するという難しい状況にあったベッティーニが、涙ながらに勝利する姿を目にすると、彼の中には言葉には言い表すことの出来ない様々な思いが駆けめぐっていたのだろう、と想像される。世界戦優勝の時には喜びを爆発させ、子供のようにはしゃいでいたベッティーニ。今回は全く違う姿で勝利を手にした。涙を流し、天を指さしゴールしたベッティーニ。その姿は自転車競技のすばらしさ、ベッティーニという偉大なアスリートのすばらしさを、レースを見ていたファンのみんなに示す結果となったと思う。


ヨーロッパのレースシーンは実質終わりを告げた。来週はジャパンカップだ。