ニワトリはハダシだ

タイトルに何となく惹かれる部分があって、手に取った作品。今ネットで調べてみたら、「にわとりははだし」とはことわざで、言わなくても分かりきっていることらしい。
ストーリーの運び方が個人的にビックリする部分が多かった。よく、こんなお話考えつくなあ、としきりに思ったわけで。そう何度も思ったってことは、意外性のある展開が個人的におもしろく、最後までしっかり鑑賞できたってことかな。
俳優陣も渋めの人選が光っていた。原田芳雄倍賞美津子といった実力ある脇役たちの押し引きしっかりした演技も良かったし、物語の中心にいるサム役の子役の男の子の演技も個人的に凄く好印象が残っている。とりわけ印象に残っているのは、エンドロールで「新人」と標記されていた肘井美佳。とてもパワーのある演技が非常に良かった。今後に期待。
映画を見ていて嬉しいのは、こういうパワーのある演技をする俳優に出会ったとき、素敵な音楽に出会ったとき、演出が素敵な作品に出会ったと思えるとき、かなあ。