ミラノ〜サンレモ

やっぱりミラノ〜サンレモを観戦すると、本格的なシーズンの到来を実感出来る。本気モードのアタックの応酬を見ると、やっぱりレースファンとしてはたまらないわけで。
それにしても毎年のことながら、チップレッサとポッジオの下りの恐ろしいこと。本当に命を張って勝負に行く、という感覚。


今年は久し振りに集団スプリントではなく、単独もしくは数人による逃避行が見たいと思いながら観戦していた。ベッティーニが勝った03年のような、メイン集団と逃げとのしびれる時間差争いが見たかったからだ。で、結果的に単独の逃げが決まった形になった。カンチェラーラ、最高のタイミングで飛び出し、後続のつけいる隙を与えなかった。これで彼は既にモンテ・パスキ・エロイカ、ティレーノ・アドリアティコ、ミラノ〜サンレモと春先の重要レース(しかも今あげたのは全てイタリアのレース)を手中に収めたことになる。
個人的には、最後の2kmの飛び出しを、同じ集団内にいたバッランにやって欲しかった。カンチェラーラを追走出来ないランプレのジャージを見て、ああ…と声にならない声が漏れたような感覚だった。とは言っても、これは勘違いで、そのランプレの選手がロレンツェットだと知ったのは翌朝のネットニュースだったわけで(笑)。まあ、バッランもポッジオでアタックする選手のマークではなかなかの鋭さを見せていたし、ピークはもう少し先に持ってきているハズだと信じることにしよう。
それにしてもカンチェラーラ、春先に勝利を収めすぎ。というより、ピーキングを早めすぎではないか?これではフランドルやパリ〜ルーベまでは持たない気がするのだけれど…。まあ、そっちを獲れなくても問題ないほどデカイ成績を収めているわけだけれども。カンチェラーラはこのままシーズンオフになっても問題ないんじゃないのかなあ?(笑)


レース全体としては、これまでミルラムファッサボルトロが組織だって逃げをつぶしていた時のような集団の威圧感が見られなかったのもあり、チップレッサ以降はかなり混沌とした印象だった。原因は、チップレッサで早々に世界チャンプであるベッティーニがアタックしたこと、これにレベッリンやサヴォルデッリらがあとを追うように飛び出してきたことが挙げられるのではないかなと思っている。
戦前優勝候補に挙げられていたペタッキは、殆ど見かけなかったような気がする。対してフレイレは最後まで怖い存在だったような印象。ペタッキの今後はちょっと心配でもあり、フレイレはまだまだこれから調子を上げていきそうだなという印象をもった。そういえばマキュアンの姿を殆ど見なかった気がするけど、彼の今後もちょっと心配だな…